税務
小規模事業者のための簿記講座【第8弾:費用の勘定科目と経費の正しい計上】
個人事業主にとって「どこまでが経費?」というのは永遠のテーマかもしれません🤔💭 「この出費って何費に入るの?」「家の電気代って経費になるの?」そんな疑問にお応えすべく、今回は“費用の勘定科目と正しい経費計上のコツ”を分かりやすくお届けします。
知らないうちに間違った処理をしてしまうと、あとから税務署に指摘されることも😱 でも大丈夫!ポイントを押さえれば、日々の経理がぐっとラクになりますよ✨
1. よく使う経費科目はこれ!🧾
「経費」といっても分類はいろいろ。間違えやすいものを中心に、主な科目を表でまとめました👇
勘定科目 | 内容・具体例 |
---|---|
仕入 | 販売するために仕入れた商品や原材料 例:雑貨店での商品の仕入れ |
地代家賃 | 店舗・事務所の家賃、自宅兼事務所の按分分 例:事務所用の月5万円の家賃 |
水道光熱費 | 電気・ガス・水道代などの光熱費(事業部分のみ) 例:電気代のうち半分を業務用として計上 |
通信費 | 電話・インターネット代、切手代など 例:スマホ代のうち通話・データの事業使用分 |
広告宣伝費 | SNS広告、チラシ、看板費用など 例:LINE広告への月5,000円の支出 |
2. 家と仕事が一緒の人は「家事按分」🏠
自宅を事務所として使っている人は、「家事按分(かじあんぶん)」という考え方が必要になります。
👓 家事按分とは? 仕事とプライベートで使っているもののうち、「仕事に使った分だけを経費にする」方法です。
- 家賃の50%を事業用スペースとして使っている → 地代家賃にその50%だけ計上
- 光熱費のうち、昼間の業務時間が40%なら → 水道光熱費に40%だけ計上
🔍コツは「割合の根拠をはっきりさせて、毎月同じ基準で記帳すること」です。
3. よくある質問「これは経費になりますか?」🤔
支出内容 | OK?NG? | 理由・備考 |
---|---|---|
取引先との飲み会 | OK | → 接待交際費としてOK(相手の氏名や目的のメモがあると◎) |
家族との夕食 | NG | → 私的支出は経費になりません |
商品発送の切手代 | OK | → 通信費としてOK |
自宅の全体の水道代 | NG | → 事業用部分だけを按分してOK |
4. 【実践】この取引、なんの勘定科目?💡
以下の取引を、適切な勘定科目と借方・貸方に分類してみましょう👇
取引内容 | 借方(費用) | 貸方(支払) |
---|---|---|
チラシ印刷代を現金で支払った(2,000円) | 広告宣伝費 2,000円 | 現金 2,000円 |
スマホ代6,000円のうち、4,000円を事業用と判断 | 通信費 4,000円 | 普通預金 6,000円 |
商品を現金で仕入れ(10,000円) | 仕入 10,000円 | 現金 10,000円 |
5. 注意!税務調査で指摘されやすいNG例⚠️
- 🚫 家族との外食 → 私的支出としてNG
- 🚫 家族旅行を“出張”として処理 → 根拠がないと否認される可能性大
- 🚫 自宅の水道光熱費を全額計上 → 按分せずに全額はNG
- 🚫 ネット通販の買い物全てを「消耗品費」に → 用途によっては私用扱いに
👉「これはちょっとグレーかも…」と思ったら、無理に経費にせず、商工会議所などに相談するのがおすすめです。
まとめ ✨
- 経費の勘定科目は、目的ごとに正しく分類しましょう
- 家事按分は「使った割合」で明確に
- 私的支出と事業支出の境界をしっかり意識する
- 不安があれば専門家に早めに確認を!
正しい経費処理は、あなたの事業の信用や節税にもつながります。無理なく、でもしっかりと✨
次回は、「売上の記帳と収入の勘定科目」について解説します📘